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2000年(平成12年)春、博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」の新型車輌として登場。「白いかもめ」の愛称で、長崎本線の看板列車として活躍する。
2001年(平成13年)春、博多と大分を結ぶ特急「ソニック」の新型車輌として登場。「白いソニック」の愛称で、既存の883系「ソニック」と共に日豊本線の看板列車として活躍する。
特急「かもめ」 : 博多〜長崎 (鹿児島本線・長崎本線) / 6両
特急「ソニック」 : 博多〜大分・佐伯 (鹿児島本線・日豊本線) / 6両
アルミ / 交流 20,000V, 60Hz / VVVFインバータ制御 / 130km/h / 制御付き振り子装置搭載


高速バスなど、台頭する他の交通機関に対抗。鉄道への古いイメージを一新すると共に「商品」としての魅力をさらに高め、長崎本線を高速化、活性化するために開発された。都市間特急として福岡と佐賀、長崎を結ぶ。
日豊本線の特急「ソニック」を増発するにあたり、既存の883系「ソニック」の車輌数が不足。そこで、当時のJR九州最新の特急形車輌である885系「かもめ」の仕様を変更。「ソニック」仕様の885系を新たに制作し、日豊本線に投入する。
また両仕様車は、基本的にそれぞれの列車で専用的に運行されるが、「かもめ」仕様車が「ソニック」運用に就くことなどもある。


鹿児島本線へエレガントに登場した787系「つばめ」。日豊本線にカッコ良く登場した883系「ソニック」。それらに続くJR九州新世代の特急電車として、長崎本線に登場した885系「かもめ」。それは同様に個性的でありながら、柔らかく、暖かく、人に優しかった。
そのスタイルは丸みを帯び、カッコ良くも可愛らしいプロポーション。「白」という膨張色にコントラストの強い「黒」を組み合わせた存在感抜群の色彩ながらも、威圧感は皆無。また車内は、普通車でも高級感溢れる革シートを採用。しかし木材の温もりが効果的に利用されており、上質でいて堅苦しさはない。
このように内外装とも個性的で存在感が強いが、それでいて物理的にも雰囲気的にも角が取れた柔らかいデザイン。自然素材に包まれた暖かい空気のなか、肩の力を抜いてくつろげるようになっている。
ビジネス用途に使われることの多い都市間特急の「かもめ」。その車内には、ビジネスマンのお父さんたちを癒す空間が造られていた。


構造・思想とも、「かもめ」仕様車とほぼ同一。マークや塗色、一部の意匠が変更されているが、大きな差異はない。
制御付き振り子装置を採用し、線路状況の良くない区間でも高速運転を実現。また、高速度域での加速性能にも優れ、線路状況の良い区間でも優れた性能を発揮。所要時間を大幅に短縮する。


丸みを帯びた、カッコ良くも可愛らしい流線形のフォルム。連続感のある、すっきりとした編成。スモークの入った黒い窓ガラスと純白の車体とのコントラストにより、引き締められた車体。可愛いさだけでなく、混じりけのないスマートな上質感が強調され、鮮やかに目に映る。また、各所にそのエンブレムやロゴが散りばめられ、「かもめ」という列車としての価値が創出されている。


塗色が青系統になり、マークやロゴが「ソニック」に変化。それ以外の点については、ヘッドライト周辺部など細部の変更に留まり、特に大きな差異はない。


その車内も、外見に勝るとも劣らない凝り方。普通車まで革製のシートが採用されたのは、この車輌が初だ。とはいえ堅苦しさは皆無。全体的に丸みを帯びたデザイン、木材の温もりを多用したインテリアにより、上質感と、肩肘張らずにくつろげる雰囲気が漂う。シートにはチケットホルダーも用意され、煩わされることなく安らげる。
デッキ部にはコモンスペースや、「墨書」が飾られたミニギャラリーを用意。より柔軟な輸送と、着席客と立席客の両方に優しい移動空間を創出する。またインテリアに和紙が使用されるなど、その車内は高級でモダンでありつつ「和」の香りも。個性的かつ先進的でありながら、人間味のある暖かい雰囲気を持っている。


マークやロゴが「ソニック」に、ミニギャラリーの展示物が「かもめ」の「墨書」から「墨画」に変化。それ以外、全体的には細部の変更に留まり、特に大きな差異はない。
| 885系「かもめ」 | 885系「ソニック」 | |||||||||||||||||||||||||||
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| 分析スケール | ||||||||||||||||||||||||||||
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| キーワード (上記文中の赤字部分) | ||||||||||||||||||||||||||||
| 特急「かもめ」 / 個性的 / 柔らかく / 暖かく / 人に優しかった / 丸み / カッコ良く / 可愛らしい / コントラストの強い / 存在感抜群の色彩 / 威圧感は皆無 / 高級感 / 革 / 木材の温もり / 上質 / 堅苦しさはない / 角が取れた / 自然素材 / 癒す / 制御付き振り子装置 / 流線形 / 連続感 / すっきり / 引き締められた車体 / 混じりけのないスマートな上質感 / 肩肘張らずにくつろげる雰囲気 / 煩わされることなく / 安らげる / 墨書 / モダン / 「和」の香り / 人間味のある暖かい雰囲気 | 特急「ソニック」 / 885系「かもめ」の仕様を変更 / マークや塗色、一部の意匠が変更 / 大きな差異はない / 墨画 | |||||||||||||||||||||||||||
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| キャッチフレーズ | |
|---|---|
| 「可愛い笑顔で人の心を優しく包む、気配り上手の癒し系」 | |
| イメージ(全体) | |
| 優しく賢く明るく可愛い、父親思いの娘。良家に生まれたよい子。とはいえ、「お上品」な典型的お嬢様ではなく、柔和で壁を感じさせない。 | |
| イメージ(服装) | |
| 個性的でカッコ良く、存在感、非日常性が強いながらも品があり、威圧感を与えない可愛らしいもの。そこに和風のエッセンスも。素材はシルクと革の高級品。髪型、肩はカモメの両翼をイメージ。 | 基本的に左と同じだが、ややシャープでクールな感じ。ウェーブがかった髪質、肩は「SONIC」のスピード感と、「SONIC」――つまり「音」、つまり「波」をイメージしたもの。 |
| 性格・行動の傾向 | |
| 優しい癒し系。賢い。秀才型。柔和で明るいが、騒々しさは皆無。品があり、また趣味が書道など、育ちの良さを感じさせる。朗らかで気配り上手。人と接すること、喜んでもらうことが好き。明るく人当たりがよい。 個性的で優秀だが、ガンガン前に出るタイプではなく、どちらかというとマッタリ系。派手なことはしないが、その雰囲気が醸し出す存在感で、否応なく目立つタイプ。 |
基本的に左と同じだが、ややシャープでクール。口調や声のトーンは、より落ち着いている。趣味は絵を書くこと。 |
| チャームポイント | |
| キュートなルックスと、屈託のない朗らかな雰囲気が醸し出す癒しの空気。笑顔。 | 基本的に左と同じだが、ややシャープでクール。 |
※ イラストは古いバージョンのものです。

787系「つばめ」は、平成に復活した「特急の中の特急」として、その王道を見せつけた。883系「ソニック」は、「ロマン」と「遊び」に満ちた斬新な「鉄道の夢」を見せてくれた。そして20世紀最後の年、その妹分として885系「かもめ」が誕生する。
彼女には、「癒し」が満ちていた。
口を開けば、笑顔と気配りを忘れない。朗らかに、柔らかく語りかけるその口調が相手の警戒を解き、心を解く。気負うことなく、安らげる空間を作る。そしていつの間にか、自分の世界へ惹きつけてしまう。
また外見も、存在感がありながら「角」のないもの。「白」という膨張色に「黒」を合わせたコントラストの強い個性的なファッションにも関わらず、威圧感は皆無。それどころか、清潔感と上質感満点に着こなせてしまうその個性。キュートなルックス。彼女の優しく柔らかい人間性を象徴しているのかもしれない。
明るく優しく、それでいて知的に上品に。みんなに鉄道の喜びを、安らぎと癒しを。それが885系「かもめ」の特徴だ。
彼女は姉妹のなかで、「女王」である姉の787系「つばめ」、「ありえない」個性の883系「ソニック」とは違い、天才肌ではないかもしれない。だが、その人をもてなす心、喜ばせようとする優しい心が、彼女を姉たちに勝るとも劣らない「究極の秀才」にならしめている。
鉄道擬人化「Rail-G Station」 | 〈製作〉恵知仁 | 2004.12.05 初出 / 12.22 改訂 / 2005.01.17 改訂 / 02.08 「白いソニック」追加 / 02.10 改訂 / 02.13 改訂 / 03.21 改訂 / 04.09 改訂 / 06.05 改訂 / 06.23 改訂 / 07.14 改訂